副理事長 竹内直人(京都橘大学 元福井県職員)

 地方行政実務学会は2020年1月、新型コロナ感染症とともに誕生しました。設立の趣旨にあるように、この学会は、自治体が全国で様々な地域課題に挑み、創意工夫により住民の福祉向上と活力にあふれる地域づくりに取り組んでいるという認識の下、自治体との連携と応援を目指して設立されました。新型コロナへの対応に追われたこの3年間は、自治体の挑戦と、ときに国をリードする新しい政策創造の数々を目の当たりにし、私たちの自治体に関する現状認識が実証された3年間でした。学会自体も、オンライン開催や対面とのハイブリッド開催の中で研究発表の場を確保に努めるなど、様々な試行錯誤を重ね、成長してきました。この3年間、学会を支援していただいた会員の皆様に感謝するとともに、中心となって学会活動を支えてこられた前理事長、副理事長のご尽力に心から敬意を表し、お礼を申し上げます。

 新型コロナも一応の収束となり、会員数も200名を超えてまいりました。研究も理論も、その芽は現場から生まれます。会員の増加は、学会活動に新たなエネルギーを吹き込み、新しいステージ導く活力となると心強く感じています。設立の趣旨及びこれまで3年間の経験を踏まえ、会員の皆さんの希望に応え、自治体から学ぶ気持ちをもって新理事長を支えてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。